2013年1月31日木曜日

クレジットカード賢く活用(下)現金還元、使いやすく


付帯保険、条件確かめて
 クレジットカードは現金いらずの決済手段というだけでなく、使い方次第で様々なメリットがある。現金や商品券などと交換できるポイント制度や、旅行中のトラブルなどを補償する付帯保険だ。カード選びではこれらを考慮することが大切。自分にとってお得なカード選びのポイントと注意点をまとめた。
 たまると様々な商品やサービスと引き換えることができるクレジットカードのポイント。最近は現金そのものを還元する「キャッシュバック型」も注目を集めている。カードを選ぶ際には、まずポイントの還元率と還元方法をチェックすべきだろう。
年会費に注意を
 キャッシュバックを受けられるカードで比べてみよう。現金の還元方法は主に2つある。利用額に応じて得たポイントを現金に換えるタイプと、利用額の一定割合を請求時に差し引くタイプだ。
 例えば三菱東京UFJ銀行のクレジットカード「三菱東京UFJ―VISA」のポイントは商品や提携先のポイントとの交換に加え、キャッシュバックが可能。1000円のカード利用で1ポイントを付与。専用サイトなどで手続きをすると、1ポイント当たり5円がカードの決済口座に入金される。1000円の利用で5円の還元なので、ポイント還元率は0・5%となる。
 一方、ポケットカードが発行する「P―oneカード」は毎月の利用額の1%分を請求時に差し引くタイプ。買い物で値引きしてもらうのと同じ効果が得られる。「ポイント交換の手続きがいらないうえ、失効することもない」(同社経営企画部の広田泰久次長)のが魅力だ。
 そのほかのカードも還元率が0・5~1%のものが一般的。これにキャンペーンやカード発行会社関連の商品・サービス利用でポイントが上乗せされることがある。
 専門サイト「クレジットカードランキング」の編集長、早川聡さんは「現金還元型は割引のわかりやすさに加え、ポイント管理の手間がかからないメリットがある」と指摘。ポイントで買い物をするのが面倒と感じる人には向いていると見る。
 現金還元型以外でもポイントのメリットで定評のあるものがある。楽天グループの「楽天カード」はその一つ。楽天グループ外の利用でも100円につき1ポイントが付き(グループ内は2倍)、1ポイント=1円で楽天グループ内の買い物に使える。「キャンペーンなどでポイントがたまりやすい。楽天グループでよく買い物する人には向いている」と利用者の男性会社員(37)は話す。
 もっとも、年会費には注意が必要だ。その分、ポイント還元や割引の効果が打ち消されるからだ。
 前記の3つのカードの場合、一般カードの年会費は無料なので還元・割引効果はそのままメリットになる。だが、現実には年会費をとるカードは多い。3150円の年会費をとる、ある外銀系カード会社のカードを例にとって、割引効果を検証してみよう。
 同カードのキャッシュバックは利用額の一定割合を割り引くタイプ。割引率は1カ月の合計利用額が5万円未満の場合0・25%だが、5万円以上20万円未満なら1%に、20万円以上は1・5%に変わる。仮に月21万円以上使えば、年会費はその月のキャッシュバックですべて取り戻せる。だが、毎月5万円未満の買い物しかしない人の場合、年間利用額は最高でも60万円に満たない。割引額も年1500円未満となり、年会費は取り戻せない。従って、このカードは月5万円未満の利用を想定する人には向いていないことになる。
 そのほか、年会費は初年度無料でも2年目から取るカードもある。十分注意しよう。
決済必要な場合も
 カードの付帯保険は一般にカードに加入さえすれば、申し込みや保険料が必要ないサービスだ。補償は主に3つある。海外旅行時のトラブルを補償する「海外旅行(傷害)保険」、国内旅行中のケガを補償する「国内旅行(傷害)保険」、カードで購入した商品が破損、盗難などで被害を受けた際に損害を補償する「動産総合保険」だ。カードによって付帯保険の内容は様々なので、気になる人はカード会社のサイトなどから問い合わせよう。
 特に調べておいた方がよいのは付帯保険の適用条件だ。カード会員なら自動的に保険を適用する「自動付帯」と、カード決済などを条件に保険を適用する「利用付帯」の2つのタイプがあるからだ。例えば楽天カードの海外旅行傷害保険は日本を出国する前、空港までの電車やバスなどの料金をカードで払った場合に限り保険が付く利用付帯。うっかりカードで払うのを忘れれば、旅行中にケガなどをした場合も保険の補償を受けることはできない。
 ポイントの還元率や年会費、付帯保険を確認したら、最後のチェック項目は「その他の特典」だ。ガソリン会社の提携カードでロードサービスが受けられたり、航空会社の提携カードで空港ラウンジが利用できたりする。小売店系のカードなら独自のポイントがもらえるのが一般的だ。
 いずれにせよカード選びは「自分の使い方で最もお得と思われる2枚程度に絞り、メーンのカードを決め集中的にポイントをためると効率的」というのがファイナンシャルプランナー(FP)に共通する意見。自分のライフスタイルに合わせて、どんな特典が必要かを考えながらカードを選ぼう。

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