複数の会員が自動車を共同で利用する「カーシェアリング」を使う人が増えている。15分ごとに利用料金がかかるものから6時間以上のパック料金までと、料金のプランも幅広くなってきた。日常生活での車の利用パターンに合わせたカーシェアリング選びのポイントをまとめてみた。 東京都在住の女性会社員(28)は最近、カーシェアを始めた。家の近所の月決め駐車場にあるカーシェア用の車を使って、週末は友人などとショッピングやドライブに出かける。1回当たりの使用時間は最低でも6時間以上と長いが、「使ってみたらレンタカーよりもお得」と話す。 6時間4000~6000円程度 カーシェアは近年、駐車場運営事業者などが相次ぎ参入し、市場が拡大しているサービスだ。事業者が駐車場などに車を置き、会員が共同で利用する。会員は入会費や月額基本使用料、時間に応じた利用料などを支払う。10~15分単位で利用できるため、以前は短時間利用はカーシェア、長時間ならレンタカーとされていたが、パック料金の登場で変わりつつある。 カーシェアの長時間パックは6、12、24時間の3種類が多い。夜間を割安に設定したパックを提供している事業者もある。6時間パックであれば、利用料金の相場は4000~6000円。通常、レンタカーを同時間借りると5000円以上することから、カーシェアの方が割安となる場合もある。 そこで、車を6時間使う場合を想定して、主なカーシェア事業者の料金を比較してみた。 月額基本使用料1000円前後、排気量1300cc前後の小型車を選ぶ条件で、主な事業者の6時間パック料金を比べると、パーク24が運営する「タイムズプラス」の3900円がもっとも安い。カーシェアでは一般的にガソリン代をとらない代わりに1キロメートル当たり15~20円の走行料金が発生するが、タイムズは6時間パックの利用であれば、この料金が発生しない。 各社とも月額基本使用料1000円前後はほぼ最低価格だ。基本料を上げれば車の利用料金が下がる仕組みもある。オリックス自動車の「オリックスカーシェア」では基本料を2000円にすれば、6時間パック料金は3500円に下がる。1カ月に車をどの程度利用するのかを考えてプランを選びたい。 カーシェアで根強い需要があるのが短時間利用だ。パーク24によれば「利用件数の約6割が短時間料金で車を利用している」という。主婦が子どもの学校や塾の送り迎えや、スーパーマーケットにまとめ買いをしに行くときなどに使うことが多いという。 駐車場・平日お得… 同一条件の料金プランで15分当たりの価格を比べると、安いのはタイムズプラスと名鉄協商(名古屋市)の「カリテコ」で200円。カリテコは名古屋を中心に展開しており、車の利用時には名鉄協商運営の駐車場が無料になるサービスが特徴だ。 三井物産子会社のカーシェアリング・ジャパン(東京・渋谷)が展開する「カレコ」も独自性がある。同社は月額基本料980円で「平日プラン」を設定。休日は割高だが、平日であれば10分当たり100円(15分換算で150円)で車を使える。日本駐車場開発の「エコロカ」は月額基本料を2980円に設定すれば、15分160円で利用可能。定期的に利用するようであれば、ともに割安なようだ。 大半の事業者の月額基本使用料には、車の無料利用分が含まれている。タイムズプラスの場合、月額基本使用料が一律1000円で、使った利用料金のうち1000円分は月額基本料から支払われるので、請求されない。日本カーシェアリング(横浜市)の「アイシェア」では月額基本使用料がない。 また、カーシェア選びでは近くに拠点があるかどうかも大事だ。頻繁に車を使うのなら自宅から近い方がいい。事業者を選ぶときは、まず拠点の場所を確認しよう。 同じ事業者の拠点であれば、会員はどこでも利用できるケースも多い。外出先で車を気軽に使いたいときに、この仕組みは便利だ。拠点数の多さも事業者選びのポイントとなる。 カーシェアでも車種にはこだわりたい――。そんな欲張りな人もいるかもしれない。これまでカーシェアでは排気量1300cc以下の小型車が主流だったが、最近は車種も多様化しつつある。 電気自動車も登場 主要事業者のなかでは、カレコが20車種と多い。小型車はトヨタ自動車の「ヴィッツ」からミニバンタイプのホンダの「フリード」までをそろえる。さらにトヨタの「プリウス」や三菱自動車の「i―MiEV(アイミーブ)」などハイブリッド車や電気自動車も6車種ある。 エコロカは比較的大型のミニバン「エスティマ」(トヨタ)や「オデッセイ」(ホンダ)をそろえている。伊フィアットや独フォルクスワーゲンなど輸入車を用意している会社もあるので、毎日の買い物や週末のドライブなどの利用目的に合わせて車を選ぶのもよいかもしれない。 使用頻度で変わる割安感 カーシェアリングはレンタカーや新車購入と比べ割安なのか。都市部で使うと想定し1カ月の費用を試算した。 マツダの小型車「デミオ」を対象に月に6時間ずつ4回利用し、計200キロメートル走る場合を比較した。その結果、カーシェアの費用は月1万5600円となり、レンタカーの約2万4400円を下回った。新車は1カ月の駐車場代金、年間自動車保険料がそれぞれ3万円とすれば、月換算の費用は約3万7370円となる。 これだけ見るとカーシェアが割安といえるが、月に10回使うと費用は3万8000円になり、新車購入とあまり変わらなくなる。週末だけ乗るといった限定した使い方であればカーシェアはお得となるようだ。 また、カーシェアは小型車が中心なので、家族で移動できる大型車を使いたいのならレンタカーが良いだろう。 |
2011年5月29日日曜日
カーシェア、多彩なプランどう選ぶ?――月額基本料も費用左右、拠点の場所と数確認。
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