2011年6月12日日曜日

ボーナスの安全な運用先は――中長期なら個人向け国債

ファイナンシャルプランナー 目黒政明氏
 もうすぐ夏のボーナスが支給される予定ですが、できるだけ元本を減らさないように運用したいと考えています。安全性が高くて、利回りも高めの金融商品を教えてください。(埼玉県、35歳、男性)
 近い時期に使う可能性のある資金なら、円建てMMF(マネー・マネージメント・ファンド)での運用が適しています。投資信託の一種なので元本保証はありませんが、信用度が高く満期の短い公社債などに投資しており、安全性は高いとされています。利回りは年0・1%程度(税引き前)で、買い付けてから30日過ぎれば1万円当たり10円の信託財産留保額(解約手数料)を払わずに自由に換金できます。
 確実に1年間は預けておける資金なら、ネット銀行の定期預金が魅力的です。普通銀行よりも預金金利が高いうえ、ボーナスの支給時期に合わせてキャンペーンを実施し、通常よりも高めの金利を適用することが多くなっています。現時点では、1年物の定期預金では税引き前で0・3%程度のところもあるようです。
 2年程度運用できる資金であれば、個人向け国債の変動金利10年物がお薦めです。個人向け国債は、利子と元本の支払いを国が保証する安全性の高い商品です。銀行や証券会社など幅広い金融機関で1万円から購入できます。
 6月30日まで募集中の7月発行債の場合、満期まで金利が変わらなければ、中途換金した場合でも手取りで年0・3~0・5%と、銀行の定期預金に同じ期間預けたときを上回る利回りが期待できます(表)。
 変動金利10年物は適用利率が低く、あまり人気がありませんでした。しかし6月募集分から適用利率を決める方式が「長期金利に連動する基準金利×0・66」に変わり、低金利下でも比較的高い利率が適用されるようになりました。
 通常の債券と異なり、中途換金しても元本割れしない利点もあります。ただ、中途換金するときは、直前1年間に受け取った税引き後の利子相当額が「中途換金調整額」として差し引かれます。原則として発行後1年は中途換金できないので、短期の運用には向きません。また、変動金利10年物は年4回しか発行していません。6月募集の次に購入できるのは、9月募集(10月発行債)となります。
【表】変動金利10年物の個人向け国債の利回り   
保有期間   手取り利回り(%)
2年   0.308
3年   0.411
4年   0.462
5年   0.493
6年   0.513
7年   0.528
8年   0.539
9年   0.548
10年   0.616
適用利率が年0.77%(税引き後0.616%)で、満期まで変わらない場合を想定。「手取り利回り」は利子に対する20%課税と中途換金調整額を考慮した値   

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