2011年6月28日火曜日

クレジットカード――「国際ブランド」国越え利用

「ビザ」など 加盟店多く防犯に力
「JCB」など 旅行や娯楽で特典充実
 日常生活でよく使うクレジットカード。券面をみると、カラフルなロゴマークがついていることが多い。このロゴはカードの「国際ブランド」といわれるもので、必ずしもカード発行会社のマークではない。国際ブランドの役割を知って、クレジットカードを賢く使いこなそう。
 国際ブランドとは何だろう。その最大の役割はクレジットカードを幅広く利用できるようにすることだ。
 街のレストランやインターネットショッピングなどでカードが利用できるようになるためには、お金をやりとりして決済できるシステムをつくり、店がその決済システムに加盟していることが必要になる。
世界的ルール整備
 国際ブランドは決済システムを運営し、カード利用の世界的なルールを作り、不正利用の防止措置などを講じている。現在、日本で主な国際ブランドとして認知されているのは「ビザ」「マスターカード」「アメリカン・エキスプレス(アメックス)」「JCB」「ダイナースクラブ」の5種類だ(表A)。
 カードを実際に発行する会社は国際ブランドと契約し、自社カードの利用者を募る。異なる発行会社のカードに「ビザ」「JCB」といったロゴマークが付いているのはそのためだ。国際ブランドから加盟店の開拓を任せられている発行会社も多い。
 アメックスやJCBのように、国際ブランドと発行会社の両方の側面を持つ企業もある。
 国際ブランドが国内で普及する以前は、発行会社がそれぞれ独自の「国内ブランド」を展開し、加盟店を開拓していた。この場合、加盟店での支払いに利用できるのは開拓した発行会社のカードに限られていた(図B)。
 国際ブランドが普及すると、同じブランドの加盟店なら、原則としてどの発行会社のカードでも決済できるようになった(図C)。
 加盟店は海外にも多く、国内で発行したカードは海外でも利用できる。国際ブランドが世界的に決済システムを管理しているからだ。そもそも「国際ブランド」と呼ばれるのはこのためだ。
 自分にとってどの国際ブランドが利用しやすいか、どんな点に注意して選べばいいのだろう。
 国際ブランドにはそれぞれ特徴がある。ビザやマスターカードは幅広い国・地域の加盟店で利用でき、発行枚数も非常に多い。
 カードに詳しい消費生活評論家の岩田昭男さんは「両ブランドともに、加盟店の開拓やネットワークの整備、防犯対策などに力を入れている」と話す。ビザが6月からブランドのゴールドカードなどの会員に、旅行関連の特典サービスを充実させるなど、会員向けサービスにも注力している。
 アメックス、JCB、ダイナースクラブは伝統的に旅行や娯楽分野での特典が充実しているとされる。
 例えば唯一の日本発祥の国際ブランドであるJCBは「トラベル&エンターテインメントカード」をうたい、世界60カ所に日本語対応の海外サービス窓口「JCBプラザ」を設置。会員向けに現地の観光情報を提供したり、レストランなど加盟店の予約を代行したりしている。JCBブランドのカードで決済すると割引などの優待が受けられるサービスもある。
 アメックスの会員になれば、国内外のホテルやレストランなどで割引などの優待が受けられる。ダイナースクラブも国内の加盟店での食事代の割引や現金還元といった優待が受けられるほか、提携先のカフェやラウンジで飲み物などを無料で提供してもらえるサービスもある。
複数持つなら分散
 日本クレジット協会によると、2010年3月末時点の国内のカード発行枚数は3億2233万枚。20歳以上の国民1人当たり3・1枚を持っている計算だ(グラフD)。
 複数枚のカードを持つ場合の注意点は何だろう。一般的に、国際ブランドは分散させた方がよいとされる。ブランドによって加盟店が異なるため、複数のブランドのカードを持っていれば、支払いに使える可能性が広がるためだ。
 新たに加入する際は、すでに利用しているカードと国際ブランドが重複しないように選ぶのが賢明なようだ。

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