2011年6月14日火曜日

個人賠償責任保険――必ず入っておきたい、高額支払いへの備え

 火災保険や自動車保険といった損害保険は、仕組みがやや複雑なせいか生命保険ほど新聞や雑誌で取り上げられる機会が多くない。
 ところが地震保険の関心が高まっているせいか、春以降は損害保険についてコメントを求められることが格段に増えている。
 ある雑誌の特集で、保険の必要度・重要度を経済的ダメージ順に並べてみたところ、上位は自動車保険(対人・対物賠償)、火災保険、地震保険、個人賠償責任保険などすべて損保商品で占める結果となった。このうち「個人賠償責任保険」は、あまり耳にしたことがないかもしれないが、実は誰もが必ず入っておきたい保険なのである。
 日常生活の中で偶然の事故により、他人にケガをさせたり、他人が保有しているモノを壊したりするなど、法律上の損害賠償責任を負った場合に、被害者に対して支払うべき損害賠償金等に備えることができる保険だ。
 具体的には、ショッピング中に高価な商品を壊してしまったときの代金、自分の子どもがけんかをして近所の子どもにケガをさせてしまったときや、飼い犬が他人にかみついたときの治療費などが補償される。
 高額賠償金になりやすいのは自転車事故だ。日本コープ共済生活協同組合連合会によると、同団体の個人賠償責任保険の高額賠償事故の上位9件までが自転車事故によるものだという。上位9件の賠償金額は、約3千万~7千万円とかなり高額。貯蓄から支払いますと言える金額ではないので、保険で備えておきたいリスクである。
 事故が起こる確率が低いため、賠償金額1億円でも保険料は年間1000~2000円程度と安い。ただし、保険料が安すぎて現在、単独で販売している保険会社はなく、他の損保商品に付帯する形での加入となる。火災保険や自動車保険の証券をチェックして、付いていなかったら付加しよう。共済で扱っているところもあるし、クレジットカードに月200円で付帯できるカード会社もある。
 ひとつの契約で同居の家族は全員カバーされるので、それぞれが契約する必要はない。「家族で1つの契約」と覚えておきたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿