企業の就業時間繰り上げなどで、空いた時間を語学の勉強に充てようと考えている人もいるだろう。そんな人にお勧めなのがインターネットを使ったオンラインの語学レッスンだ。自宅や職場など好きな場所で、早朝や深夜でも学べるうえ、教室の授業に比べ割安な場合が多い。サービスの内容や特徴をまとめた。
「ハロー、アイ アム エイミー(こんにちは、エイミーです)」
語学ソフト大手ロゼッタストーン・ジャパン(東京都渋谷区)は今年2月、オンラインレッスンのサービスを始めた。語学ソフト「Rosetta Stone Version 4 TOTALe」(5万4800円)は、もともとはパソコン向けの学習ソフトだが、今春から世界中の外国人講師とオンラインでつながり、会話できる機能が加わった。
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利用者は、画像をたくさん使った教材で学習できるほか、3カ月間、追加料金なしで何度でも外国人講師のオンラインレッスンを受講できる。
申し込みは専用画面でレッスンを予約するだけ。開始時間に外国人講師の顔が画面上に登場する。受講者はヘッドセットを付け、自由に会話したり、講師が画面に表示するテキストに基づいてやりとりの練習をしたりできる。追加料金(7000円)を支払えば期間を3カ月延ばせる。
特に会社員の利用が多く、「夜、自宅でくつろぎながら受講している方が多いようです」(PRマネジャーの金沢めぐみさん)。英語、中国語、イタリア語など24言語を学べる。
語学の学習はこれまで、主に教室に通うか、書籍やテレビ・ラジオで独学するかの2通りだったが、最近は語学教室を運営する企業も、ネットの普及に合わせてオンラインレッスンを強化している。教室と同じ教材、同じ講師の質で学べるのが特徴だ。
ベルリッツ・ジャパン(東京都港区)のオンラインレッスン「ベルリッツ・バーチャル・クラスルーム」は教室と同じ教材、同じ教授法のレッスンを提供しており、通学よりも2割ほど安い。1レッスンから申し込めるが、10~20レッスンのパッケージで申し込んだ方が1回の料金は安くなる。途中でやめる場合は、未消化分の受講料から手数料を差し引いて返還する。
教室との唯一の違いは、講師も受講者もお互いの顔が見えないこと。「ジェスチャーに頼らず会話に集中できるので、学習効果は高い」(広報担当)。需要が伸びており、講師の数を増やしているという。
人件費の安いフィリピン出身者を講師とすることで、低価格を掲げるオンライン専門サービスもある。
レアジョブ(東京都渋谷区)は、ネットで通話が無料になる「スカイプ」を使う。講師はフィリピン人。毎日1回25分間、何度受講しても月額5000円と格安だ。講師は「フィリピン大学の在校生、卒業生を中心に採用している」(広報担当の橋本羽衣子さん)。受講者は講師の性別、年齢、大学の専攻を画面上で選べるため「受講者の仕事や関心に近い分野の会話ができる」(同)という。
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QQイングリッシュを手掛けるキュウ急便(東京都杉並区)は、講師とスピードの速い会話を繰り返す学習法「カランメソッド」に基づいたレッスンを提供している。講師は大学の英語学科などを卒業し、研修を受けたフィリピン人。月額2980円で1回25分間、6回分受けられ、自分のペースで学習できる。
矢野経済研究所(東京都中野区)によると、2010年度の語学のeラーニング市場は、前年度比16・7%増の35億円と拡大した。身近になったオンラインレッスンだが、選ぶときに注意したいのが、画面との相性だ。講師の表情が見えにくかったり文字が小さかったりすると学習しにくい。レッスン料のほかに入学金や教材費がかかることもある。通常は数回分の無料体験レッスンを用意している場合が多いので、まず自分の目的に合わせて試してみよう。
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