2011年7月13日水曜日

洗濯乾燥機が置けない?――大型化に住まい追いつけず

 洗濯乾燥機の内ふたを閉め、ドアをロックしスタートを押す。ドラムの回転する音が、はじまってすぐ停止した。エラー表示のパネルには、かつてない組み合わせの英数字。
 取扱説明書をめくって調べるが、エラー表示とその対処法の一覧にも、見当たらない。「上記以外は、販売店に修理を依頼して下さい」。故障したか。
 電力事情を考えて、洗濯は夜している。販売店には明日電話するとし、急ぎのものだけ手洗いしよう。
 ロックを解除しようとして愕然。開かない。あちこち押すが、操作を受け付けないようだ。
 これまた電力事情を意識し、洗濯はなるべくまとめて行うようにしている。言い替えれば、溜め込んだ汚れ物が、この中にはいっぱいだ。
 前に販売店に、別の家電の修理を相談したら、メーカーに送って二週間かかると言われた。蒸し暑いこの季節、そんなに長く密封しておいたら、どうなる?
 悪い想像が頭をおおいかけたとき、その店はもう撤退したことを思い出す。販売店に依頼できない場合は、メーカーのサービスセンターへと、取扱説明書にある。電話すると、中一日で点検に来てもらえた。
 結論から言えば、故障ではなく、私の不注意。メーカーに送らず、その場で直った。「これがひっかかっていました」。係員の男性の手に、伸びきった黒のレギンスを目にし、赤面する。
 係員によると、内ふたを閉める際レギンスが挟まり、それがストッパーになりドラムの回転を阻んでいた。原因物を取り除き、請求は三万二千円。財布を握って身を硬くする私に、係員はすかさず、「よかったです、修理ですんで」。
 へたをすると部品がいかれ、交換しないといけなかったが、この型の部品はもう生産されていない。買い替えとなると、このスペースに置くのは不可能。「洗濯乾燥機はどんどん大型化していますから。少なくともドラム式は断念していただかないといけないかも」。
 そう、今の機種を探し出すのにも、防水パンの内のりを測り、巻き尺を持って販売店に通い詰めた。私が三十六歳のとき、中古で購入したマンション。建った当時は、ドラム式の洗濯乾燥機など想定されていなかったのだ。
 食洗機を買うときもやはり、スペースと配管が問題に。終の棲家にしたくても、家電製品の進化と普及に、住まいがついていけない。
 住み続けるには、今ある家電を注意深く使い、なるべく長く持たせよう。

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