非常用の財布も
最近、テレビや雑誌の取材で「災害時に持ち出す非常用袋」に何を入れるべきかという質問をよく受ける。
まず小銭や千円札を交ぜた現金を数万円。数十万円も非常用袋に入れておくのは防犯上好ましくないので、3万~4万円を目安に家族の人数などで決めるといい。
イザというときの現金はむしろ財布の中に用意すべきだ。外出先で災害に遭う場合に備えると、財布には当座をしのぐための2万~3万円の現金と身分証明書を常備しておこう。身分証明書があると、仮に通帳や印鑑を焼失・流失しても銀行預金を引き出すことができるからだ。
次に家族の銀行口座と加入保険の一覧を作る。銀行預金のほうは、名義別に銀行・支店名を記入し、災害で家族が離ればなれになったとき、お金をおろしに行く銀行に印を付け、それを家族で認識しておくのがポイントだ。今回の震災では、消息不明だった家族が地元の銀行で出会えたケースもあったという。
銀行口座一覧には口座番号はあえて書かないこと。振り込め詐欺など銀行口座を利用した悪質な犯罪はあとを絶たない。盗難リスクを考えると災害時に不要な個人情報は書かないほうがいいのである。
加入保険の一覧表は絶対に作成しておきたい。自宅が被災し保険証券を焼失・流失すると、加入保険がわからなくなるからだ。
保険一覧表は保険の対象を最初の項目にすること。「誰に(人)」または「何に(モノ)」別に表をまとめていくと、災害時に請求漏れを防ぐ効果があるし、保障の重複を発見できるかもしれない。保障が過剰なら見直しすると保険料支出を減らすこともできる。
保険一覧表には保険会社名と電話番号を入れ、証券番号も記載する。保険は原則として受取人が指定されているし、実際の保険金支払いまで段階があるので、銀行口座の口座番号ほど神経質に考えなくてもいいのだ。
一覧表を作ったら家族で情報共有するのが何より大事なこと。一人暮らしの人は、離れた家族と最低限の情報共有をしておくことを勧める。金額を聞きにくいなら「どこの銀行・保険会社」とつきあいがあるかを聞いておこう。
0 件のコメント:
コメントを投稿