2011年7月19日火曜日

独身アラサー、高級家電に走る――電子レンジや洗濯機、家事に強いこだわり

 お金に余裕のある独身の間で高級家電が人気だ。洗濯機は単身者向けの普及品の2倍、電子レンジは2倍以上の高級品が売れている。標準的な機種に比べて機能が高く、家事にこだわる30歳前後のアラサー世代の支持を集めた。東日本大震災をきっかけに自宅でゆっくり過ごす生活者が増えたことも売れ行きを後押ししている。
 洗濯機はパナソニックの「プチドラム」が売れ筋商品だ。主流となっている縦型の洗濯機に比べて乾燥機能が優れ、衣類を乾かしてもシワができにくい。アイロンに手間がかからないうえ、ベランダや室内で乾かす手間も省ける。忙しいアラサー世代には時間の節約になる。店頭価格は10万円強と高めだが、「単身者向けの商品では一番売れている」(ヨドバシカメラ)。
 パナソニックは30歳前後の単身者向け家電を「ナイトカラーシリーズ」として展開している。黒を基調にするなどデザインにこだわっており、同ブランドの家電は「前年度の2倍近く売れている」(同社)。
 キッチン周りの家電も高価格品が人気を集めている。電子レンジでは水蒸気で調理するシャープの「ヘルシオ」、温める効率を高めて調理時間を短くした三菱電機の「ZITANG」が売れ筋。両商品ともこだわった料理を手軽に作れることから、「昼食を自ら作る『弁当男子』やお菓子作りを趣味とする女性らの支持が高い」(ビックカメラ)という。
 博報堂生活総合研究所の小原美穂・主任研究員は「アラサー世代は『身近な生活を楽しむ』という意識が強い。震災で家事へのこだわりは以前より強くなっており、高級な生活家電の消費拡大に結びついている」と指摘する。

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