2011年7月19日火曜日

高金利先進国債券オープン――安定運用、個人に人気

 日興アセットマネジメントが運用する「高金利先進国債券オープン(毎月分配型)」が純資産残高を伸ばしている。14日時点では3388億円と昨年末に比べ約200億円増えた。2003年に設定され、先進国中心の債券ファンドの中でも安定した運用成績を確保し、個人投資家の関心を集めている。
 相対的に金利の高い国のソブリン債に投資する。6月末時点の投資比率はオーストラリアが34・6%、ニュージーランドが26・9%、ノルウェーが24・9%、カナダが7・3%、米国が6・3%。組み入れている債券の外資系会社による格付けは最高位に当たる「Aaa」が9割を占める。運用では信用リスクの回避を重視する。
 投資比率が最も大きいオーストラリアの10年物国債利回りは4%台後半と、超低金利が続く日本と比べ高い。金利差拡大から円に対して豪ドルは上昇圧力がかかりやすく、為替差益による運用成績の押し上げも期待できる。東日本大震災直後には一時1豪ドル=74円台まで円高が進む局面もあったが、その後は豪ドルが持ち直し、足元は84円前後で推移している。
 投資比率が2番目に大きいニュージーランドの1~3月期の実質国内総生産(GDP)は季節調整済みで前期比0・8%増と2四半期連続のプラスとなった。2月に同国第2の都市クライストチャーチが大地震に見舞われたことで広がっていた景気の下振れ懸念も弱まっている。経済成長を背景に同国の10年物国債利回りは4%台後半と高水準だ。
 ギリシャやイタリアなど欧州では債務問題への懸念が強まっているが、影響は限定的。欧州の投資対象が石油や天然ガスの輸出国のノルウェーに限られているからだ。日興アセットでは、「金利水準は他の欧州の国々とあまり変わらないものの、地域分散、資源国という切り口でノルウェーを選んでいる」と説明する。昨年から続く欧州債務懸念のリスクが小さいことも投資の安心感につながっているようだ。

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