「人生見つめる」風潮 追い風
ビジネスパーソンが40代をいかに過ごすべきかを説いた『40代を後悔しない50のリスト』(大塚寿著、ダイヤモンド社・1429円)が売れている。2月の発売から5カ月弱で10刷12万部。東日本大震災を受けての、改めて人生を考え直したい、という風潮も追い風になっているようだ。
40代では、部下のマネジメントなどそれまでと違うスキルが求められるといわれるが、どう迎えたらよいのだろうか。企画の出発点は30代半ばの担当編集者、市川有人氏の個人的な疑問だった。
疑問に答えてくれる著者を探すうち、一緒に本を作ったことのある大塚氏と再会。かつてリクルートの営業マンとして、取引先の幹部や社内の先輩など1万人以上から成功・失敗談を聞いてきたという大塚氏の経験を知り起用が決まる。市川氏が知りたかった、忙しい中で家族とどう接するかといったプライベートの過ごし方も題材とした。
特定の世代を狙った本は多いが「40代向けで売れた本は少ない」という不安から、初版は7千部と多くなかった。一方、ヒットした『28歳からのリアル』(人生戦略会議著、WAVE出版)が刊行されたのが2003年で、当時28歳だった人は今、36歳前後。この層が支持してくれるのではという期待もあった。
本格的に売れ始めたのは3月。東日本大震災後に勢いが衰えることもなく、コンスタントに売れ続ける。「悔いのない人生を、と考える人が増えた中で、タイトル中の『後悔』が効いたのかもしれない」(市川氏)。30、40代のビジネスパーソンという読者層が新聞と重なるためか、新聞広告の反響が大きいという。
書店からも「ターゲットが明確で扱いやすい」との声が上がる。同様に40代を狙う本が出始め、「40代本」コーナーを設ける書店も現れている。
なぜ、定年退職した人のほとんどの後悔は、
四〇代に集中しているのでしょうか?
四〇代は三〇代の延長ではありません。
走る方向が一八〇度変わってしまう、
人生のターニングポイントなのです。
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